【活動報告】台湾からのYCE生受け入れ事業2026/7~8

2026年8月3日
岡山すばるライオンズクラブでは、ライオンズクラブ国際協会が推進する青少年育成プログラムであるYCE(Youth Camp and Exchange)事業に参画し、2026年7月20日(月)から本日8月3日(月)にかけて、台北からの来日生のホストクラブならびにホストファミリーとしての役割を果たしました。

言葉や文化の壁を越えて一つ屋根の下で共に生活したこの約2週間は、彼にとってかけがえのない日本の思い出となっただけでなく、受け入れる我々にとっても「奉仕」の本来の意義と、国際平和への小さな第一歩を肌で感じる、非常に実り多き時間となりました。
※本報告書では、YCE生のプライバシー保護のため、一部情報の掲載を控えさせていただいております。何卒ご了承ください。

1.YCE経験者として、万全の受け入れ態勢を

初日:岡山駅での受け入れの様子

ホストファミリーを引き受けた背景と事前の取り組み

当クラブの会長自身、高校生時代にYCE生として台湾へ派遣され、現地の温かい人々に大変お世話になったという原体験があります。「あの時受けたご恩を返したい」。その想いから、岡山西ライオンズクラブのメンバーの家族として長年にわたりホストファミリーを経験してまいりました。今回は、岡山すばるライオンズクラブとして初めてのYCE受け入れでした。

これまでの経験から、初めての異国での滞在には、期待以上に言語や文化の違いによる不安が伴うことを理解しています。彼が少しでも安心して日本の生活に馴染めるよう、事前の環境づくりには特にこだわりました。

滞在中の通信環境(Wi-Fi)の手配はもちろん、来日前の段階から挨拶メールなどでこまめにコンタクトを取り、「あなたを歓迎している」というメッセージを伝え続けることで、日本への心理的なハードルを下げるよう努めました。また、7月11日(土)には336-B地区が主催する事前説明会に参加し、手作りのウェルカムボードを用意するなど、万全の態勢で彼を迎え入れました。

2.異文化理解とホームステイの工夫

「おもてなし」から「日常の共有」へ

ホームステイにおいて私たちが大切にしているのは、お客様として扱う「おもてなし」ではなく、お互いの文化を尊重しながら「日本の日常を共有する」ことです。

例えば、食文化の違い。例えば、今回の彼のように台湾では中食や屋台での外食文化が根付いており、家で自炊をする習慣が少ない家庭も多くあります。そこで私たちは、単に日本の手料理を振る舞うだけでなく、「一緒にキッチンに立ち、食事を作る」プロセスから体験してもらうことにしました。食器の配膳や片付けなど、日本の日常的な家事を共にこなすことで、彼自身も「家族の一員」としての居場所を感じてくれたように思います。

また、常に予定を詰め込むのではなく、あえて「一人の時間」を設けることで、彼自身が心身をリラックスさせ、日本の生活リズムに自然と馴染めるよう配慮しました。この「程よい距離感」が深い信頼関係を築く鍵となりました。

3.心を打たれた、彼のコミュニケーション姿勢

自分の言葉で伝えようとする真摯な姿

今回の滞在を通じて、我々が彼から最も感動させられたのは、その素晴らしい人間性とコミュニケーションの姿勢です。

言語の壁がある中、彼はスマートフォンの翻訳機能を上手に活用していました。しかし、彼は決して翻訳された画面をただ見せるだけではありませんでした。翻訳された日本語の文章を、必ず自分の口で、たどたどしくも一生懸命に「音読」して、我々と直接コミュニケーションを取ろうと試みてくれたのです。

「ツールに頼るだけでなく、自分の声で伝えたい」「英語でコミュニケーションが取れたとしても、日本語を可能な限り使う」。その真摯で健気な姿勢に、言葉以上の深い想いが伝わり、我々ホストファミリーも幾度となく心を打たれました。

4.ライオニズムを肌で感じる対外交流

336-B地区キャビネット事務局での見学 例会参加時の名札

地域社会との触れ合いとサマーキャンプ

滞在期間中は、ライオンズクラブのネットワークを活かした様々な交流の場を提供いたしました。

  • 336-B地区キャビネット事務局への訪問: 地区の心臓部であるキャビネット事務局を訪問し、ライオンズクラブの広範な奉仕活動の拠点を見学する貴重な機会となりました。
  • 岡山西ライオンズクラブ例会への参加(7月22日): 日本のライオンズクラブの例会を体験し、メンバーの皆様と温かい交流の時間を持ちました。例会内で行われたバナー交換は、国境を越えた友好の証として彼の胸に刻まれたことと思います。
  • YCEサマーキャンプへの参加(7月23日〜25日): 336-A地区、宇和島にて開催されたサマーキャンプに参加し、同世代の若者たちとの共同生活を通じて、異文化理解と協調性を深めました。なお、現地への送迎に関して、多くの方にご協力をいただき、スムーズな移動ができました。また、キャンプを企画いただきました皆様、大変ありがとうございました。
岡山西LCでのバナー交換 岡山西LCの皆様との記念撮影

5.未来への架け橋として

無事の帰国と、ここから始まる新しい絆

本日8月3日(月)朝、全日程を終えた来日生は、多くの思い出と共に無事に台湾へと帰国いたしました。

生活を共にする中で、彼が見せてくれた日本の文化に対する好奇心や、感謝の言葉の数々は、我々ホスト側にも多くの気付きを与えてくれました。YCE事業の真の目的は、ただの「旅行」ではなく、こうした日常の生活を共有し、互いの文化を尊重し合う心を育むことにあります。しかしながら「文化だけ」ではありません。環境が大きく異なる人の中にいることで「人として」どう違うか。そして、「異なること」に触れた時にどのように振る舞うのか、そのようなことも得られたのではないかと思います。 彼が日本で得た経験が、今後の人生において大きな財産となり、将来、日本と台湾、そして世界を結ぶ架け橋として活躍する力となることを確信しております。

次世代へ繋ぐ「資産と信用」の実践

結成2年目という時期に、このような重要な国際的奉仕事業であるYCE生の受け入れを無事に完遂できたことは、当クラブにとって大きな自信となりました。また、受け入れ家庭である会長自身も改めてライオンズクラブとしてあるべき姿を再確認できるチャンスとなりました。

この事業の成功は、336-B地区、YCE委員会、2R-1Z、メンバーの協力やお力添えによるものです。改めて御礼申し上げます。

岡山すばるライオンズクラブは、今回の貴重な経験をクラブの大切な「資産」とし、これからも地域社会、そして世界へ広がる確かな「残す」奉仕を力強く展開してまいります。

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